ケース面接対策が絶対無意味な、残念4パターンとは?~コンサル転職対策失敗編
驚いたことにこのstrong careerのケース面接対策テキストを購入される方の中にも、有名な転職サービス会社がたくさんあるのである。
これは、”コンサル経験もケース面接経験もない人たちが、頑張ってケース面接のやり方を本で勉強して、間違ったつけ刃の知識を他人に教えて、的外れな我流の方法論が様々なところで独り歩きしている”ことを意味する。
巷のケース面接対策は、到底ケース面接対策になっていると思えないものも多いので、ここで注意点を書いておくことにしよう。
友人同士の”ケース面接”は、99%役に立たない
まず第一に、内定者や友人同士のグループディスカッションは総じて役に立たない(稀にいる本当に優れたアドバイザーを除いて)。そもそも知ってる人同志で繰り返すので現場の緊張感が無い。
また友人や内定者のフィードバックは、たまたま自分の答えられる得意分野のケースだったか、ケースがガタガタでも他の理由で入ったか、個別の成功体験に根差す“その御本人だからこそ機能する”個別な内容だったりするので、普遍性が低い。
第二に、ヘッドハンターが施すケース面接も、単にその人が答えられる、知っているケースについて偉そうにレクチャーされることが多い。大抵そのエージェントもコンサルタントからケース面接を出されると右往左往するのが関の山である。
第三に、米国とかで出版されているMBA向けケース面接対策の翻訳本も、読んでみて驚いた。まず出題の事例が具体的なビジネスの細部にわたるもので、到底主要外資系コンサルファームの東京オフィスで出されるものとは趣が異なる。
また回答内容やフレームワークも主要コンサルファームでケース面接を受けまくり、また面接する側でもあった私が聞いたこともないようなものである。執筆者も別にコンサル出身者ではなかったのでこの点注意したい。
解雇された「元コンサルタント」による「ケース面接対策」を鵜呑みにしてはいけない
第四に、最近“元コンサルタント”による就職活動セミナーが急増しているが、単に数年でコンサルを首になって、“圧倒的に知識と経験で優位に立てる”学生の市場に天下ってきた人も多いのでこの点留意したい。
かといって中には純粋に趣味で若い人のキャリア選択を応援するのが好きな人も多いのでこの区別は皆さん本人に任せるが、自分を振り返っての自戒でもあるが、コンサル3年目程度だとまだまだ何も分かってなかったな、というのが今の実感である。
6年や7年やって シニアマネジャークラスになるか、10年とかやってプリンシパルやディレクターまでやった人の話ならまだしも、2‐3年コンサルやっただけならまず戦略コンサルと言うキャリアの全体像に関し、大したことは解っていない。
ケース面接の合格レベルを知るには、ライバルのレベルを知ることも重要
で、結局どうしたらいいのかということだが、当サイトを含め最近のコンサル各社で出ているケース面接を色々自分で解いてみるのみならず、受かっている人がどのような回答を具体的にしているのか、幅広く触れてみることが一番、貴方の助けになるだろう。
なにせ、ケース面接の回答に絶対はなく、面接官次第で好みも別れるし、その人のバックグラウンド次第でガタガタの回答しても内定する人はするのだから、”様々な合格パターンと合格レベル”を幅広く知っておくことが、勘所を鍛えるのである。
ケース面接模範解答を鵜呑みにしても無駄!
就活や転職活動の面接は受験勉強のテストとは違うのだから、”こういうときは絶対にこうしなければダメ”という、場合分けを一生懸命覚えても、どうせ覚えきれないか、実際の面接では緊張して使えないか、謎のルールが多すぎて実践できないか、実践できてもそのルール自体が的外れなことが多いのだ。
なお経験豊富なコンサルタントが回答しているものは、”あなた、そればっかり何年もやってたから答えられるんでしょう!!”という非現実的なレベルになっているものも多い。
結局のところ繰り返しになるが、皆さんのライバルである“初めてコンサルを目指す人々”がどのようなレベルの回答をしているのか、具体的な事例とケース面接のポイントの留意点の双方を意識して学ぶことが効果的であろう。
ケース面接の答え方も大切:常に”可愛げのある、協調性あふれるコミニュケーション”を心掛ける
最後に付け加えるが、ケース面接の論理が完璧でも、話し方が攻撃的だったり無礼だったり、そもそも可愛げがなかったりで落ちる人も多い。
実際私も、“なんか可愛げがないな、、”という理由で多くの優秀な人達を面接で落としてきた。
何事も愛嬌と礼儀をわすれることなく、可愛げと節度のあるコミニュケーション を心がけて欲しい。