課題解決のための小品:伝達手段としての言葉

課題解決のための小品:伝達手段としての言葉

論理的に話す、ということが面接では重要になってくるというコラムは別で書きました。では、それは具体的にどのように進めていったらよいのか?外資セミナー講師がまとめました。

思考回路のスイッチング[理解判断⇔表現伝達](伝達手段としての言葉)

「発言」の構成要素は、Whatである『中身』と、Howである『テーマ設定』と『話法』に分解されます。ここでは、伝えきるためのWhat関連の工夫について考えてみます。

1つめに挙げたいことは、思考に於いて、Whatに係る「理解・判断」の場合と、Howに係る「表現・伝達」の場合で、思考回路を意識してスイッチすることの重要さです。会議で深い議論が行われれば行われるほど、頻繁なスイッチングが必要です。「理解・判断」の思考では、そのフィールルドの広さでも深さでも、ヌケモレなく考え抜く思考回路が重要です。

一方、誰かに伝えるための「表現・伝達」の思考は別で、「理解・判断」の思考のアウトプットを俯瞰した上で、スポットライトを当てる箇所を選び、字数制限の下で表現する言葉を選ぶ思考回路です。これは要約に近いですが、時として、本質的に大事なところは敢えて言わない表現もありますので、要約とは異なります。陥りがちなことは、Whatに係る「理解・判断」の思考を頑張れば頑張るほど、その経路も含めて表現(説明)したくなる状態です。それは、その結果が適当な思い付きではなく正しいという根拠を伝えたいという動機や、頑張ったところを共有して共感を得たいという動機が働くからです。しかし、確実に話が長くなります。

一方、話者のそうした想いはさておき、受け手は、最初の段階ではその根拠を必要としていない場合が多く、それ以前に、話者がすべきことは、受け手が根拠を求めたくなる程度に興味を向けるか?という高いハードルを越えることなのです。他方、Howに係る「表現・伝達」の思考を頑張れば頑張るほど、理解・判断の過程に於いて、本質的な正しさではなく、シンプルさや分かりやすさが与える安心感に、目の前の仮説の正誤判断が惑わされることです。言っている事は良いけどヌケモレの多い人、、、になってしまいます。

2つめに挙げたいことは、何かをお願いする際、その内容が単一タスクでない場合、伝達前の下ごしらえとして、相手が理解可能な粒度への因数分解や、経験に紐付く具体化が必要になる場合があるということです。これは、話法レベルでの対応ではなく、遡って、中身レベルでの対応が必要ということです。

こうした下ごしらえは、本来的には、「理解・判断」の思考の十分性という視点で担保されるべきというポジションもあるかもしれませんが、相手のレベル感が事前に分からない場合も多く、ワーストケースを想定して常に思考準備を行う事は、思考リソースの無駄遣いですので、前述のスイッチングを行いつつ、対応していく方が理想的と考えます。

最後に、一度に処理可能な受け手のキャパシティは、同一人物でも時と場合によっても変動するため、「表現・伝達」の思考でシンプルと思える卜書が出来ても、優先順位を付け、目の前の状況に合わせて次回以降に持ち越す勇気も必要だと思います。これらも難しい。本当に難しいと思います。

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