◆Question
この度MBA卒業後のキャリアに関して悩んでおり、ご連絡差し上げました。
私は前職は日系のコンサルティング会社に勤めており、そこから現在私費でMBA留学しております。
卒業後のキャリアとして、コンサルティングに関心があったため、外資の戦略コンサルティングファームを受けたのですが、最終的にトップティアではない戦略ファーム1社のみからオファーをもらいました。
正直なところ、自分としてあまり満足できない結果で、何年後かに上位のファームに転職をしたくなるのではないかと懸念しております。そう考えると、これを機にコンサルへの志望を諦め、別の事業会社に転職したほうがベターではないかと悩んでおります。
今の関心として、長期的にはVCで働きたいと考えていることも、今後のキャリアとして自分がどちらを選ぶべきなのかを悩ませている状況です。 もしこれまでアドバイスしたケースでご知見ありましたら、ご助言頂けると幸いです。何卒よろしくお願い致します。
◆Answer (講師より回答)
コンサルのキャリア、あまりVCとしてのキャリアに繋がらないので、そのキャリアパスは考え物ではないでしょうか。日系のコンサルティング会社というのは、野村総研などでしすか。年次と経験された内容、現在の年齢にもよりますが、VCを目指されるのであれば、VCを受けられてはいかがでしょう。
コンサル出身で欧米一流MBA(ここでは伏せていますが、このご質問者様はトップティアのMBAホルダーです)であれば、そのままVCに入られた方も何人もいます。といっても日本では機関投資家の資金を扱うVCの数はきわめて限られているため、会社の中で新規事業に投資するコーポレート・ベンチャー(CV)まで間口を広げると、かなり数は増えます。
最近ではプラグアンドプレイなどのアクセラレーターも日本進出を果たして拡大中ですし、デロイトトーマツベンチャーサポートも優秀な若手リーダーの元、急拡大を遂げています。また、ヒト儲けしたスタートアップが、その起業経験を活かしてベンチャー投資を始めるというケースも増えてきています。
ちなみにスタートアップ支援産業は、投資銀行やバイアウトと異なりモデルがりがりの世界ではなく、結構人柄採用の色が強く、”スタートアップを支援したいんです!”という熱い思い系の人が活躍してたりします。この時のチップは”投資家やスタートアップやプロフェッショナルファームといった様々なステークホルダーの中で、誰の笑顔のために頑張りたいか、という自問の結果が、スタートアップの起業家のために働きたいというものでした”みたいなこと言う人が、結構多いです。
なお、私の友人でVCに転身した人は、スタートアップに入ってバリュエーションを上げ、エグジットまで一通り経験してから入られた方もいます。これらはコンサルでは身につかない経験ですが、事業会社でもCVや新規事業立ち上げなどをしなければ、結構遠い話だと思います。ほかには、VCの投資先に経営陣として入るのも、VCと関係を築き、よりVCに直結するキャリアを築くのに有用でしょう。
当セミナーの講師陣はほぼすべてのPEファーム、外資系金融機関、コンサルティングファームでの勤務経験を有しており、これらの企業や有力VC、事業会社に実績豊富な優良ヘッドハンターをご紹介することも可能です。ご相談をご希望される際は、info@strong-career.comまでお送りください。ウェブ上ではなく、個別に適切な方につながせていただきます。