1 なぜこの会社を志望していますか?
候補者回答
コンサルティング会社を志望する動機は,戦略策定に関心があると同時に,戦略を組織に浸透させ,実行に移す仕組みづくりに関心があり,これらの業務が戦略コンサルティング会社では重要な位置づけとなってきていると考えるからです。
以前,NPOに所属していた際,事業戦略の策定に主に取り組んでおり,特に関心を持ったのが,提示したい事業戦略に対して構成員に強い意欲を持って取り組んでもらうためにはどのような方法で導入すればよいかを考え,実行する過程でした。
また,戦略導入の過程では,顧客との信頼関係が重要であり,関係者とのコミュニケーションなど地道な活動が必要とされ,とりわけ真摯かつ高いレベルで業務に取り組み続けることが課されます。
このように自らに常に高い目標を課し続ける環境に身をおくことが,自らの成長を最も速めることにつながると考えています。
また,理系に所属していることもあり,大学での講義などを通して,大学における研究や企業での基礎研究が産業に結びつかないまま眠ってしまっているという問題点に強く関心を持つようになりました。
将来は,日本の製造業における研究開発や,公共機関による研究開発への支援をコンサルティングによってバックアップしたいと考えており,製造業や公共機関へのコンサルティングが充実しているマッキンゼー社を志望しました。
外資セミナーからの解説
彼はそこらへんのコンサル志望の東大生に比べ、一歩踏み込んだ高級な志望動機を言っている。戦略を策定したいんです、とか組織の問題点を解決できるノウハウを身につけ、将来独立したいんです、程度のことを99%の確率で言ってこられるのに対し、彼は一歩踏み込んで(コンサルプロジェクトの価値の分け目ともいえる)
「戦略を組織に浸透させ,実行に移す仕組みづくりに関心があり,これらの業務が戦略コンサルティング会社では重要な位置づけとなってきている」という点に踏み込んでいる。
またNPOに所属していた経験、理系の研究室で実感した技術が眠ったままだという問題意識が自身の実体験に基づいていて説得力を有している...