トップクラスの人材はもう、コンサル・外銀・PEを目指さない3大理由

トップクラスの人材はもう、コンサル・外銀・PEを目指さない3大理由

東大・京大生の中でコンサル人気が沸騰していますが、これはそもそもコンサル志望者が集まる就活メディアの集計であるバイアスがあることに加え、コンサルの採用人数が増え、安定志向のコンサバ人材のボリュームゾーンがコンサル業界を目指すようになったことも影響しています。同じく外資金融、プライベートエクイティも昔のような”これから日本で始まる”業界ではなく、秀才のエスタブリッシュメント産業化しています。

学生就活人気ランキング上位の企業は、大抵ピークアウトしている?

東大京大生を対象にした人気就職先ランキングで、MBB(マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー)が上位三位を占め、その後も野村総研、アクセンチュア、ATカーニーが4-6位と続いている。続いてゴールドマンサックス、モルガンスタンレーや三菱商事も入っているが、その後もデロイトや経営共創基盤、アーサーディーリトルなどが続いている。

このコンサル人気の沸騰は、実は既に業界の魅力度としてピークを過ぎたことを物語っている。言い換えれば、もうトップティアのリスクテイカーが入る業界ではなくなっているということだ。(別にスタートアップに優秀な人が流れる、といっているわけではないが実際、今やベンチャーキャピタルが学生ベンチャーに投資する資金も多くなり、卒業後いきなり数億シリーズAで集める、みたいな話も増えている。)

一時都銀が就活人気ランキングの頂点を極めたとき、既にコンサバでエスタブリッシュメント志向の人しか寄り付かなくなっており、アントレプレナーシップのある人材が外銀やコンサルに流れた。

外銀人気がピークの時は、既にトップティアの人材はスタートアップに転身するようになった。これに対し、外銀へのレイトカマーはこれまたコンサバ志向・ブランド志向の学生で溢れかえっていた

最も優秀な人材が、コンサル・外銀・PEを目指さなくなった理由

最も優秀、の定義にもよりけりだが、マッキンゼーやBCGに入ってパートナーになることが「最上級の成功」とみなされる時代は終わっているし、平均的な人材の質も落ちてきている。

その理由はまず第一に、業界自体がサラリーマン化したので、”選りすぐりの人材が集結する”感がなくなったことが挙げられる。20年前は各社が年間数人しか雇わなかったコンサルファームだが、今や各社ともに数十人単位で雇うようになった。入れる可能性と枠が大きくなったことも人気の押し上げに一役買っているのだろう。

今コンサルに殺到している人たちは、一昔都銀に殺到していた人たちと同じ”エスタブリッシュメント安定志向”の人種が増えてしまっている。(もちろん、立派で優秀な方もたくさんいらっしゃるが。)日本の就職人気で上位に来るのは常に、安定しているエスタブリッシュメント企業なのだ。

第二に、AIの波で、トップAIエンジニアに、外銀・コンサルの何倍も支払われるようになった。15年くらい前の2005年とかは、最も優秀な工学系の学生がゴールドマンサックスを目指したが、今はGAFAかバイドゥ、テンセント、アリババのAIエンジニア採用、ないしディープマインドなどで好きな研究を自由な環境でやりながら、外銀コンサルの何倍もの報酬を得ることが出来る。

第三に、学生ベンチャーにも投資するリスクキャピタルマーケットが整備された。結果、グロービスなど主要ベンチャーファンドが、東大の学生ベンチャーあがりに数億単位で出資するようになってきている。

今やAWSなどのおかげで安価でサービス開発、ローンチが可能となり、企業環境が10年前等に比べ、格段に整備されているのだ。そしてそれらの”成功ストーリー”が、雲の上の話ではなく、身の回りの先輩のサクセスストーリーとして身近に溢れてくるようになっている。

就活ランキングはあてにならない~気にしている時点で、タダの人?

なお、そもそも”就活人気ランキング”はあてにならない。仮に人気ランキングがその通りでも、そんなものに振り回されている時点でただの人なわけだが、このようなランキングを集計しているのが、コンサル志望が多い就活メディアによるものが多いので、そのバイアスが聴いていることにも注意しよう。

また集計時期による”人気バイアス”も存在する。就活人気ランキングは時期によっても大きく変わるので、就活初期の調査だと、コンサルの採用活動時期が早いので、それに影響されてコンサルが上位に来やすい、という”季節性”の側面があることも指摘しておこう。


実際に、数か月後には金融が上位にきていて、その後は総合商社が上位にきていて、、と、結局のところそのアンケート時点で採用活動が活発な人気企業の名前が上位にくるので、この意味でもあてにならないのだ。


最後に一言申し上げると、株式投資も就活も同じで、大勢が殺到するところには厳しい競争と、”頑張った割に同じような経験とスキルを持った人がたくさんいる”という三年後が待っていることにも、是非注意してもらいたいものである。

PS ただ、筆者もコンサルファームで数年過ごしたが、まだ何をやりたくて、何が向いているか分からない20代に3年間過ごすには、非常にRewardingな業界であったことは、率直に付け加えておきたい。

ちなみに今はいるなら、デジタルマッキンゼーとか、BCGデジタルベンチャーズとか、デジタルがらみ、特にAI関連のプロジェクトに入りまくるのは言うまでもない。

正味の話、いまやAIのインプリメンテーションで生じるバリューアップ余地があらゆる産業で圧倒的に大きいので、コンサルやらPEやらえっちらおっちらやってる場合ではないと、これら業界からかなりの人材がAIスタートアップに流出しているということも、付け加えておこう。



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