離職率の数字の背後にある秘密とは
離職率が低いことをアピールしてくる会社と、それを志望動機に入れる人がいるが、3つの理由で的外れだ。
まず、業界的に単に保守的で安定志向な人が入っているだけで、母集団にバイアスがあるということ。元から転職なんてとんでもない、という人達が集まっているので、労働環境に関係なく、離職率は低くなる。
次に、完全な社畜化を遂げて、その会社の外では何の仕事もできない人になってしまっているケース。良い会社の条件とは、”他のどこでも行ける人たちがとどまっている会社”とはよくいったものだが、まさにその逆の”働かないオジサンパラダイス”と化しているケースだ。
三つめが、子会社とかに転籍させられたり、実質追い込まれて転職しているのに、ぶつぶつ理由をつけて”離職率”の計算に何故だか入っていないケース。数字は総じてアップルトゥアップルの比較になっておらず、謎の恣意的な加工がされて、お化粧されまくるものなのだ。
ちなみにマッキンゼーにしてもベインにしても、とてもいい会社だが、日本企業に比べれば圧倒的に離職率は高い。PEファンドにしても、年間10%...