エリート社会の屈辱
プライベートエクイティ転職を目指す誰しもが、「上司やクライアントにこき使われる」屈辱に耐え抜いてきている。
たとえ外資系のエリートファームでも、なにがなんでもクライアントに奉仕して報酬を得る構造は、従来型国内企業とあまり変わらない。
いや、エリートファームの人間たちのほうが自尊心が強く、部下への当たり方はむしろキツイ。
プライベートエクイティファームは封建社会
プライベートエクイティも例外ではない。創業パートナーからすれば、ファームは自分の可愛い赤子同然だ。
後から入社した若造に、おいそれとGP報酬のエクイティ(パートナー昇格)は渡したくないし、毎月25日に給与を支払うのだから、手足を動かして面倒臭い業務をせっせとこなしてもらいたい。
著者自身も、「うちの社風は自由だ」といわれたのを真に受けて自力で案件ソーシングに勤しみ、知り合った経営者を招聘した勉強会を主催しようとした。
するとパートナーから「あなたにうちでそれを求めていない。頼んだ業務をこなしてほしい」と冷たく言われたことがある。
私のガラスのハートは粉々にぶち壊れたが、...