よく「コンサルファームで役に立つひととそうでない人の差はどこにありますか?」とご相談者から聞かれます。
その差はズバリ、メンタリティ的には一流のプロフェッショナルを目指しているかどうかというマインドセットで、ハードスキル的にはプレゼン資料を論理的でミスなく、きれいなチャートでがっちり仕上げる力、またソフトスキル的には結局のところ、皆と仲良くやって、皆が一緒に働きたいと思える人かどうか、にかかっています。
特に最近は社内での資料作成というより、クライアント先に常駐するプロジェクトも増えていますので、お客さんとうまく信頼関係を構築し、お客さんに動いてもらえる”巻き込み型リーダーシップ”のある方の重要性が増しています。そしてお客さんに気に入られると、次の仕事でもご指名が入ることがあり、それが積み重なることで御自身でプロジェクトをセールすることができるようになるのです。
逆に活躍できない方は、まず謙虚さの無い方。ご自身の過去のキャリアから自分ができることだけに拘泥し、そこから降りてこず、浮いてしまっている人です。また外資コンサルは日本の伝統企業よりフラットなので、年下だからという理由だけで若い新卒コンサルタントにプロフェッショナルとは呼べない乱暴な言動をとる方も、考え直さなければなりません。会社のカルチャーを早期に学び、それを体現できてこそその組織で生きる道が出てくるのです。
あと役に立たない、だめだね、と思われる人の特徴は、常に受け身の人。自分の好きな仕事だけ喜々としてやり、苦手な分野は学ぼうとせず、それを他人に押しやります。
これが続くと数年たてばなんでも一生懸命学んできた他のコンサルタントと、自分ができる仕事の幅という意味で天と地の差がついており、結果的に上の仕事を任せられないのでいつまでもジュニア・ポジションに甘んじることになり、やがて会社に居づらくなり、追い立てられるように退社の憂き目にあうのです。