戦略コンサルは机上の空論なのか!?「コンサルの実際の業務内容やレベルとは?」

戦略コンサルは机上の空論なのか!?「コンサルの実際の業務内容やレベルとは?」

コンサルの業務は、外部から”机上の空論””口だけで実行されない”などと揶揄されることがあります。その実態はどうなのでしょうか?

早稲田大学 商学部より質問

戦略コンサルの、実際の業務の内容やレベルを教えてください。
理論上の提案ばかりが多いという話を聞きますが、どこまでクライアントに踏み込んだ仕事を行うのでしょうか。
またその期間の長さはどれくらいが一般的なのでしょうか。

講師による回答:コンサルは実行に回るケースが増加、期間は最短2週間、ときに数年に及ぶことも

理論上の提案ばかりというのは大昔の話ではなかろうか。いま、実行に落ちないパワポだけ渡してもフィーを継続的に貰えるほど甘い世界ではない。むしろクライアント企業に送られて実行をする”高給派遣業”、また周りを上手く巻き込み説得し、継続的に指名をもらう”知的水商売”的な側面があると心得ておこう。

なお期間も様々で、一番短いのであれば2週間というのもある(それでも1000万くらいチャージするのだが)し、長ければ2年以上のプロジェクトに参画している同僚もいる。

実際の業務の内容やレベルというのはあまりに幅が広いので、以下にコンサルプロジェクトのいくつかのパターンを紹介しよう。

コンサルプロジェクトのタイプとパターン

10年後のビジョン設定、組織のあるべき姿、創業時のカルチャーを引き継ぐには、といったソフトなプロジェクト、某部門の閉鎖/存続にアドバイスするケース、A部門の売り上げを上げるためのケース。あと買収先との諸々の統合をはかるPMI(Post Merger Integration)ケース。

またマニアックな携帯電話の新技術の市場価値を算出するケース、競合他社のやり方をベンチマークしてベストプラクティスを抽出するケース、日本市場だけで売っていた耕作機械を、欧米のパートナーとアライアンスを組んでグローバル展開を始めるケースなど等、それはそれは多様である。

中には通産省に某課題の方法論を考えてくれ、とケースがくる事もあったし、巨大な小売店チェーンのターンアラウンド戦略策定/実行に御呼ばれすることもあった。

あと他によくあるのは、”すでに結論は決まってるのだが、経営陣が、外部からのお墨付きが欲しくて結論をめっちゃ誘導しまくりながらコンサルにレポートを書かせるケース”。

業界のことわざみたいなもので、”マッキンゼーを雇ってクビになった人はいない”(実際はたくさんいそうだが。。。)というのがあるが、これは、”一番高い優秀な専門家も同じように勧めたのだから、、”という、”外部からのお墨付き効果”を狙ったプロジェクトも無きにしもあらずなのだ。

長すぎるコンサルプロジェクトに入ると、当初コンサルを志望した動機を果たせないことも

ケースは1ヶ月の小さなものもあるが、基本3ヶ月でひとつのプロジェクトを回すことが多い。

顧客が気に入ってくれて次のフェーズ、次のフェーズと伸びていかせれば、半年、一年、二年と延々と同じ会社からケースが続くこともある。

これにディープにアサインされると、いろんな会社のプロジェクトをしたいという当初の志望動機はどこへやら、そのクライアント企業の外部社員みたいになってる人も見受けらる。

コンサルプロジェクトは、実行支援をうたわないファームがもはや皆無

さて、理論上の提案、口先を出すだけ、と揶揄されることがある戦略コンサルだが、中にいた人は確信を持っていえるが、決してそんなことは無い。むしろ、あまりにもどこのファームも”弊社は実行も支援しています”と謡っているので、実行支援だけでも、またクライアント先常駐でも、差別化にならないほどだ。

中には、成果報酬型の契約形態をとるコンサルファームも表れだし、たとえばコストカット金額の数%がコンサルフィーに上乗せされる、という契約形態も存在する。

また、”コンサルは口先だけで実行できない”と外部から揶揄する声が聴かれるが、これは顧客企業の社内政治や大人の事情で、正しいあるべき論が実行されないのは国の政治でも社内政治でも悲しき現実である。そこで、コンサルファーム側が”プロジェクトを請け負う条件として、以下AからZまでの施策を受け入れること”(ファームによってはすでに確立された方法論、引くレバーがあるので、それを顧客側が受け入れること)を、プロジェクト受託の前提にしていることもあるくらいである。

コンサルは決して一般的な机上の空論では終わらない―極めてカスタマイズ性の高い、兆具体的な実行プランの数々

コンサルに入る前に”口先だけ、机上の空論だけで終わるのでは、、”などと不毛な心配をすることなく、ビジョンにフィットがあり、適性があるなら是非挑戦してほしいのがこのコンサル業界である。(もちろん一流ファームに限るが。)トップファーム経験者で、コンサル経験が無駄になったと嘆いている人はほぼあったことがない。長らくいるにせよ、数年で転職するにせよ、非常に勉強になる業界であるのは確かだ。

コンサルは決して、一般的な机上の空論を200ページのPPTレポートにまとめて終わる仕事ではない。コンサルはジェネラルなマス・オーディエンスを対象としたメディアと異なり、特定の産業・企業・事業部門を対象とした、カスタマイズ性が最も高い、具体的アクションレコメンデーションを備えた高度かつ実践的なアドバイザリー事業だとい
えよう。

コンサルのクオリティ、仕事の範囲、踏み込むレベルも、最終的には個別コンサルタントとクライアントの信頼関係次第

といっても、コンサルの腕次第ではシッティな口先レポートに終わることもなきにしもあらずだが。。

なにせ人ビジネスなだけに、コンサル全般を論じることなど出来ず、コンサルタントのクオリティと、プロジェクトとのスキルセットの整合性次第、といった方が正確であろう。

ま、中にはしょうもない抽象的でありきたりな提案もっていってクライアントに怒られるコンサルも存在するが、コンサルが役立たずの口先と理論だけならクライアントは3ヶ月5千万~一億も払ってくれるわけがない。

我々がコンサルとして高いフィーをいただけるのは、各アドバイスをその企業に完全カスタマイズして、(何時も絶対とは言わないが、)役立つソリューションを届けるからだ。そして成果物がなかなかすぐには目に見えないだけに、”このコンサルタントはクライアントのビジネスを、クライアント以上に心配し、想いやってくれている”という信頼感が、コンサルプロジェクトの範囲や実行のレベル感を左右するのである。

PS
ただクライアントの中には、期末の予算消化の為にあまり真剣みの少ないケースを依頼してきて、もはやマネジメントの趣味の領域ではないか、、、というケースも存在したが。。。

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