悲惨!PEファンドからの転職、完全敗北組の末路!PE転職敗者に学ぶ教訓とは?
PEは門戸狭き業界だが、せっかく入社したPEに不満をかかえ、一発逆転狙いで事業家になるひとがいる。
PEを辞めて栄転したひと、奈落の底におちたひと、苦戦はしているが世間体とメンツは保てたひと、もはやメンツもなにもない完全敗北のひとなど、筆者は数多くのPE「飛び出し」事例を目の当たりにしてきた。本コラムでは、最悪パターンである「完全敗北」の実例をとりあげ、読者の反面教師にしていただく。
ポートフォリオ企業就職の事例
A氏は、PE社内で期待されていない、古株ディレクターだった。
新ファンド立上げの際もパートナー昇格対象からはずされ、あまり重要でないポートフォリオ企業のモニタリングが主たる業務だった。挙句の果てには、社内勉強会の窓際プロジェクト責任者に任命される始末である。
PE側は、彼を個室によびだしてこう切り出す。「この(投資先)会社の財務が弱くて心配している。一回中に入り込んで立て直してきてくれないか。」...