キャリアインパクトは、トップティアかセカンドティアかで大差がつく
なぜか投資銀行とコンサルを一緒に聞かれることが多いのですが、各社の違いというより、各業界のグループ間の違いのほうが意味ある比較になるでしょう。
つまりトップティアのMBB(マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー)、次にくるStrategy &、ATカ―ニー、ローランドベルガー、アーサーディーリトル、LEK, また会計事務所グループ傘下のいわゆる総合系、デロイト、PWCといった、グループ間の比較です。
投資銀行で言えばゴールドマンが抜けていて、次にバンクオブアメリカメリルリンチ、モルガンスタンレーといった銀行資本が入っているグループ、欧州系かつ銀行系のバークレー、UBS,クレディスイス、HSBC, などなどのグループに分かれます。
ズバリ、将来のキャリアへのインパクトという意味で最も大切なのは、トップティアかどうかにつきます。MBB(マッキンゼー、ベイン、ボストンコンサルティンググループ)はグローバルにトップティアと認知されていますし、失礼ながらそれ以外の会社は、「あ、トップティアに入れなかったのね」と思われがちです。
コーポレートの世界では、「マッキンゼーを雇って首になった担当者はいない」ということわざみたいなものがあります。これは、コンサルティングサービスや金融サービスのように目に見えないサービスは、「ここをやとってだめだったら、仕方ないでしょ」といえるお墨付きみたいなものが力を発揮するという意味です。
投資銀行に関しても、やはりゴールドマンサックスが幅広くトップティアと認識されています。もちろん、個々人の資質でいえばバークレーズだろうがモルガンスタンレーだろうが、同じように資質の高い(一定の側面に限った話ですが)人がいますが、トップティアのブランドとして最も成功しているのがゴールドマンであり、人材獲得および顧客獲得で、優位な位置にいるのは確かです。
ただし仕事の満足度・幸福度は、職場・ヒトとのフィットで決まる
さて、ここまである種ありきたりのことを書いてきましたが、大切なのはどのような軸でご自身が会社を選ばれるかです。業界が同じで、部門が同じだと、やること自体はほぼ同じです。
仮に軸を「その職場で満足度・幸福度が高いか」に変えれば、重要なのは会社のブランドや何をやっているかより、そこで働いている人とのフィットに尽きるからです。
逆に言えば、「人とのフィット」を見極められるよう、面接や選考プロセスに限らず日ごろから1時間程度の会話で相手の本質、神髄を見極められるよ...