戦略コンサル転職失敗3パターン~コンサル転職後、全く活躍しない人の特徴とは?
戦略コンサル転職に成功したはいいものの、それが裏目に出てキャリアを転落する人たちがいます。今回はその悲しき3大パターンについて紹介いたします。
コンサル転職後、転落パターン① 賢いけれど攻撃的で協調性なし
この”賢いけれど協調性なし”というのは、新卒の時はグループ面接などですぐわかるものです(他の人に話させなかったり、他の人の意見をすぐに否定したり、いいひとを装ってとにかく”それは面白いですね”とは言うが、その後の流れで全く無視したり)。
しかし中途転職の面接だと、面接だけは皆、いい人を演じるのが社会人経験分、達者になっているものです。
結果的にコンサル転職に成功したはいいものの、生来の攻撃的な性格(特に自分の意見を否定されたら驚くほど攻撃的になる)で、徐々に干されていくのです。コンサルは”誰とでもうまく一緒に働くEQ"が、IQと両輪で重要であることを忘れてはなりません。
なお転職前にいらしたかもしれない、伝統的な日本企業と異なり、年次や年齢によるヒエラルキーは特に嫌われ、オープンでフラットなコミニュケーションが求められます。
これは”いいアイデアが価値の源泉”であるコンサル特有のカルチャーですが、このオープン・フラットカルチャーに対応できず、偉そうに横柄な態度が抜けきれない人は360度評価で下から突き上げをくらうことになります。
またその手の第一印象は長らく消えないので、”下に対する横柄な態度”は、結果的に自滅する大きな要因になってしまうと心得ましょう。
コンサル転職後、転落パターン② 人望が無く、部下に馬鹿にされる悲しき二流コンサル
これは①の低EQパターンの延長線上にありますが、部下の使い方が下手な人は、これまたコンサル転職してもその後成功せずに終わります。言い換えれば、無駄な作業をたくさんふったり、何を求めているのか意味不明な仕事の振り方をしたり、注文内容をコロコロ変えたり、失敗を部下に押し付けたり、という人は、優秀な部下を使いこなし、支えてもらってナンボのコンサルファームにて、活躍できずに終わることが多いです。
特に前職の日系企業や投資銀行では許されたかもしれない、”無駄な仕事を部下に放り投げる”というのは、コンサル転職後は許されないご法度です。他人の時間を有効に使えているかどうかも、管理職として360度評価で厳しくみられるポイントなのです。
コンサル転職後 転落パターン③ 若手の部下の方がよっぽど能力が高く、あっという間に抜かされる人々
これは実際に私が目撃した驚くべき事例ですが、上司が、部下の反乱により解雇の憂き目にあってしまったのです。こんなことがあるのか、と、業界の中で一部ホットな話題になった話です。
長年パートナーだった一人が、実は確かにあまり働いてないしプロジェクトも売っていない割に、高給と人事権をパートナーとして長らく握っていたところ、若手の出世頭でプロジェクトを売りまくる元部下のクーデターにあい、追放されてしまったのです。
クーデターというのは、その元部下が、他の有力なパートナー全てを説得して解雇に追いやったのです(体よく”アドバイザー”という形で一年くらいクッションを置く)。
この事例が示すのは、コンサル転職に成功して、社内政治で上司に気に入られて上手いこと出世しても、より優秀な部下が出世したら自分も安泰ではないということです。
コンサルファームは周りも部下も賢い人が多いものです。よって、自分が実は役に立ってないわりに厚い待遇を受けていることはすぐにバレるので、上司に気に入られていても部下から追い落とされる、という厳しき掟です。
つまるところ、EQが高く、部下から信頼を得られるタイプでなければ、コンサル転職しても、お先は暗い、ということです。せいぜいワンマンコンサルタントで数年やった後、窓際ビーチコンサルに追いやられるので、”私は賢いが、人と働くのは苦手”という人は、ゆめゆめコンサル転職にキャリアを見出してはいけない、ということなのです。