国内証券会社VS外資系投資銀行、どっちを選ぶ?3大比較パターン

国内証券会社VS外資系投資銀行、どっちを選ぶ?3大比較パターン

内資VS外資の、ありがちな比較。総じて意味のない比較に終わることが多い(内資、外資でも幅が広いため)ですが、代表的な企業として、仮にみずほ証券とメリルリンチならどうなのか、をイメージして、キャリア選択時に重要な3大比較ポイントを論じます。

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 男性より質問

日系投資銀行と比べたときの外資投資銀行の強み(“各国の現地グローバル企業とのトップレベルでの取引を行っているため、グローバルな視点で業務が出来ること”以外でお願いします)を教えていただけませんでしょうか?

講師による回答

日系・外資の違いの本質は、キャリアの”リスクリターンバランス”の違い

投資銀行の日系・外資の違いを一言でいえば、キャリアのリスクリターンバランスの違いといえるだろう。

まずアップサイドという意味では、(ジュニアの時代は特に)年収がずいぶん違うため、やはり競争的な人材は外資のほうが多い。(ただし、野村がやっているように外資金融並みの年収を数年契約で払うところも出てきている)。

ダウンサイドリスク対策という意味では、圧倒的に日系の方が保証が強い。外資系投資銀行も最近は昔のようなアップサイドが減ってきているので、”クビにならない環境で、時間プレッシャーも米系投資銀行ほど感じずにじっくり働きたい、ということであれば、日系を選ぶのもそれはご自身の判断基準次第だろう。

これに対し外資系投資銀行では、1年目のニューヨーク研修が終わったころに早くも解雇される人がいるものである。(もっとも、最近は投資銀行も優秀な人材獲得競争が激化し、以前ほど簡単に解雇されなくなってはいるが)

顧客層の違い:会社によって、得意な地域やアセットクラスが違う

さて、日系と外資で顧客層の中心は異なるが、実は外資系の中でも年金に強かったりヘッジファンドに強かったり、アジアで強かったりヨーロッパで強かったりと、深い関係を有する投資家層が異なっていたりもする。

欧州系の投資家には強くとも米系に弱かったり、欧米でリーチがあっても、アジアの投資家には他社に負ける、ということもあるので、一概には言えないものである。

また大きなディールで海外の投資家に株をはめこまなければならない時も、そのセクターで強いアナリストに加え、強いディストリビューションチャンネルが必要である。(つまり株式セールス)。

ただし、このリサーチアナリストおよび株式セールスの仕事の幅と報酬体系が、昨今の規制強化で大幅に変わってきているのは、他コラムで述べたとおりである。

これは株式営業部などになってくると、外国人投資家の割合が一気に増えるので、より日々の仕事内容に影響を及ぼす違いである。

教育面での違い:MBA行くなら、日系にスポンサーしてもらったほうがトータルで有利?(日経でも政府系のスポンサーが厚い)

新卒の皆さんが興味あるのは、入ったときにどんな教育投資を受けられるか、だろう。

総じて外資系金融は1-2ヶ月のロンドン/ニューヨーク研修がついてくるし、あなたの英語力を向上させるために、年間5000ドルくらいなら英語学校でも会計学校でも、何でもかんでも補助してくれる。(今では中国語学習をしているファンドマネジャーとかもずいぶん増えている)

あと3年とかしてアソシエイトになると、一年でも二年でも、ニューヨークの本社で働く機会が結構与えられたりする。これは東京オフィスでエース人材とおすみつきをもらったあかしなので、その後のレジュメも強化される。

ただ、MBA派遣を狙っているなら、実はDBJなどの政府系金融機関からのスポンサーが結構多いのも、意外と知られていない事実である。日経の政府系金融機関、それこそDBJやJBICは、新卒就活市場では大人気とは言えないが、いざ入ってみると、給料もらいながらMBA留学させてくれたり、たいして忙しくなかったりで、結構いい生活をしている人も多いのだ。

本コラムの冒頭で述べた”キャリアのリスクリターンバランス”という意味では、給料以外のベネフィットを及び”クビというダウンサイドリスクの無さ”を考えたら、安定志向の優秀な人材にはまたとない機会を提供するだろう。

日系から外資を目指す人はいても、外資から日系を目指す人は少ない~クビになった後、再度外資に移るまでの「つなぎ」転職

これまでリスクリターンバランス、顧客層の違い、教育・トレーニング機会について論じてきたが、若いころは「勉強になるから、、」などと頑張っていても、この業界は業務内容も、またそこで働く人の最大のモティベーションの源泉も、どれだけお金をもらえるかにかかっているというのが、唯一ではないにせよ、最大のファクターの一つである。

この意味で言えば、正直に申し上げて、外資から日系にいくのは多くの場合、外資をクビになった人たちだ。しかもその人たちはマーケットが回復したら数ヶ月で再び外資に転職してたりする。(また余談だが、外資に戻ってまたすぐ解雇されて、日系を出なけりゃよかった、と後悔している人もそれなりにいるので要注意)

悲しいかな、外資クビになった人の、転職活動期間にレジュメを埋めるために在籍されている日系の会社も珍しくないのが実情である。(ただし最近では日本郵政などの巨大政府金融がゴールドマンなどからMDを雇ったりしているのはご存じのとおりであるが、これは例外といえよう。)

日系から外資を目指す人はいても、外資から日系を目指す人はいない(一部の幹部待遇を除き)~これが抗えない現実なのである。

しかし最終判断はご自身にとって重要な要素次第なので、上記に論じたよう、日系の特に政策系銀行だからこそできることや待遇もあるので、それらを是非ご検討いただきたい。

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