プライベートエクイティファンドの1番ほしい人材は「ふてぶてしい人」?

プライベートエクイティファンドの1番ほしい人材は「ふてぶてしい人」?

PEファンドが今一番ほしい人材の「本質的な資質」とは、一体なんであろうか。Strong Career編集チームメンバーが前職で勤めていた某大手PEファンドの創業オーナー社長が口酸っぱくいっていた「PE投資家の資質」について、解説する。

世の中には、面接が得意なひとはたくさんいる。同時に、面接ではそこまでぱっとしなかった、もしくはちょっと心配だったが、いざチームにjoinしてみると、長けた能力と仕事への姿勢で、すごいパフォーマンスを発揮するひともいる。

もちろん面接で「NG」判断が下れば念願の会社には入れないし、だからこそ面接対策は重要である。しかし一旦入社したあとは、「本質的にその会社に必要とされる人材」でないと、出世も年収アップも望めず、社内で評価もされないうちにモチベーションも落ち、互いに不幸になるのは明らかだ。

では、幅広い年齢層のコンサル・投資銀行出身者が転職を目指すPEファンドが一番ほしい人材の「本質的な資質」とは、一体なんであろうか。この問いに対し、Strong Career編集チームメンバーが前職で勤めていた某大手PEファンドの創業オーナー社長は、こう答える:「ふてぶてしい人がほしい。」

これの趣旨はつまりこういうことである。PEは投資ファンドなので、顧客(LP投資家)にアピールすべきところといえばファンドパフォーマンスしか、はっきり言ってない。コンサルのように「xx製薬による英国競合買収後のPMI手掛けました」とか、投資銀行の「3年連続グローバルでリーグテーブル1位でした」とかいうような、いわゆる目に見える実力指標は「これまでいくらのファンド回していくら(LPに)儲けさせてきました」しかないのだ。

つまるところこれが意味するのは、「結果さえだせば、極論を言えばPEファンドはインハウスで特定のスキルセットを抱える必要がない」ことを意味する。


全てをアウトソースしても成り立つ、プライベートエクイティファンド?

美しい、エラーなしの財務モデル作成とバリュエーション評価もアウトソースできるし、案件ソーシングも、実は野村證券やみずほ証券にアウトソーシングするPEが多いのも事実だ(明示的に委託していなくても、証券会社から提案がくるときもあるが。)。


買収後はコンサル出身の人材をCEOとして投入し、これまたある種の「ハンズオン経営」そのもののアウトソース行為だ。Exitするときも証券会社にアウトソースする。


身もふたもない話、PEは企業価値評価や投資目利きや企業経営のしくみや考え方、そして注意点を理解している必要こそあるものの、自分の手足を動かす必要はそこまでない(「プライベートエクイティはアソシエイトにとっても激務ではない、と言われる所以である」)。


プライベートエクイティ転職で求められる人材像

では、一番重宝されるスキルといえばなんなのだろう。それは、PEファンドとして最も直接的に結果につながる能力、すなわち「LPからお金を集める能力」と「リターンのでる案件を引っ張ってきてしかもきちんとクローズにもちこむ能力」なのである。

これには特殊なスキルというより、より総合的な人間力が要求される。金融や投資や世界情勢を理解したうえで、ときとしてその人徳からLP担当者の尊敬をかい、ときとしてその茶目っ気から会社大株主にパーソナルな次元で近づける(例:毎日大株主創業者のご老人にちかくのサウナに誘われ、自分の愛人の秘密や息子の嫁の悪口を打ち明けられる)ことも超重要だ。


そして、最初からゼロベースで信頼関係を構築していくとき、相手が億万長者で2世代目上のご年配で、超多忙そうな偉い方だからといって受け身になるのでなく、「空気の読めないふりをしていきなり相手の懐に飛び込む」気概も必要なのである。この「人間力」を兼ね備えた人材こそ、冒頭にのべた「ふてぶてしい人材」なのだ。

行く末はLPからのファンドレイズで結果をだし、アウトソース先の証券会社が到底もってこれないような、そもそも本来売りにもでてなかった事業承継MBO案件をEBITA 3倍の値段とかで引っ張ってくるのが、「ふてぶてしいPE投資家」なのである。


”万年アソシエイト目線の、典型的エリート転職志望者”に転落してはいけない

上記を考えると、いかに「私は東大卒でGS入社し、エラーのない財務モデル作れるので、自己勘定投資を経験するためにPEファンドへ転職を志望しています」という自己紹介文句が「あ、採ったとしても年収1000万前半でモデルばっかり回させて終わりかな」、と採用側をどんびきさせてしまうかがおわかりだろう。


PEファンドとは、お金をあつめ、リターンのあがる企業を見つけて、泥臭いことやってでも買収クローズにこぎつけ、コストカットしてEBITAも着実に伸ばして、次号ファンドのレイズが始まる前くらいの遅すぎないタイミングでExitもして実際にリターンを上げ続けなければならないという、「結果往来」と「アカウンタビリティ(結果責任)」が表裏一体の生業なのである。


プライベートエクイティ未経験のあなたは、こうなることで一流のPE投資家を目指したいかと思われるだろうか? それとも美しいLBOモデル作成中のその手を一旦おき、本質的なPEキャリアと自分の歩みたい人生がきちんとクロスするか、長い目にたって自問してみてほしい。

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