仕事の本質論!「グループディスカッションや面接で、仕事とは何かと聞かれたら?」

仕事の本質論!「グループディスカッションや面接で、仕事とは何かと聞かれたら?」

論理的思考をはかるグループディスカッション。しかし、面接官によっては「仕事とは・」「幸せとは」などと、哲学的な問いを投げかけられることも。このような質問にはどう対応したらよいのかというご質問を頂きました。

東京大学工学系研究科 男性より質問

投資銀行の選考過程で課されるグループディスカッション(コンサルで行なわれるケース問題は除く)では学生のどういう力を見ようとしているのですか?

比較的短い時間の中で「仕事とは?」といった抽象的なお題を出された場合、どのように振舞うべきなのかがよく分かりません。
「早い論理展開で地頭をアピールする」、「人の意見をしっかり聞いて協調性をアピールする」などいろいろと選択肢がある気がします。

講師による回答

結論を言えば、”別に深い考えがあって質問されているわけでないこともあるが、どんな質問に対しても、採用面接というコンテクストで自分がアピールしたい3大ポイントにつなげることが重要”ということである。(この3大メッセージは個人や業界によって異なるが、総じて信頼・チームワーク・付加価値精神などなどである。)

また、抽象的な問いに対しては、抽象的だけに具体的な切り口をいくつか用意して、かつ論理的にまとめるだけで終わらずユニークな原体験に根差した本音も混ぜて、”適度な自己開示”も行おう。

何を聞かれても、回答は”自分が面接で残したい3大メッセージ”につなげる

面接官の質問の意図を、過度に忖度してもあまり意味はない。面接官の中には考えもなく質問してくる人がいるのは事実だ。たまにコンサルや投資銀行は哲学的な質問を繰り出してくる。“仕事とは何か”“罪とは何か”“幸せとは何か”etc etc,,,

質問者が深層心理の哲学的な成長度を測るために聞いてくるなら答えがいもあるが、面接官がたいした意図もなく、ほかのIBが聞いてるから俺も出してみよっと、、、くらいののりで出されると困ったものである。

たまに毎回面接官の質問の意図を考えよ、などと無責任なことを言う就職相談家がいるが、(現場を知るものとして証言すると、)何も考えてない人事に頼まれて嫌々やっている悪質な面接官もたっぷりいるので、彼ら/彼女らの意図を過大評価しないように。

重要なのは、”どんな質問が来ても、採用面接であることを忘れず、自分が面接の後残したい3大メッセージにつなげる”ということである。

抽象的な問題こそ、意味ある論理展開が重要 (もちろん面白い話も一部必要)

さて、質問への回答に戻るが、このような“哲学的質問事例”は質問があいまいで抽象的なだけに、そこからどういう風に議論を展開できるかが腕の見せ所となる。

かつ、それらが面接という文脈での自己アピールに繋がっているのが望ましい。

しかも、自己アピールに繋げようとしているな、というあざとさを感じさせずに、自然で誠実なコミニュケーションだという印象が望ましいのは言うまでもない。

なおグループディスカッションであれば、他人に配慮し、間違っても攻撃的に他人の意見を批判せず、皆の意見をまとめてよい叡智を産み出すグループワークを仕切れる人がありがたがられるのは、当然のことである。

ちなみに勘弁して頂きたいのが、当たり前の抽象論を論理的フレームでまとめただけの、もの。これは、ゴミが整然と整理されているだけで、”ゴミ拾いと整理が得意だよね”という印象で終わるのだ。

抽象的な問いへの、論理展開のパターン:問いの切り口を面接という文脈を意識して設定し、複数の切り口で論理展開できるように

たとえば「仕事とは」であれば、「自分はどのような仕事をするのがプロフェッショナルとして大切かという観点から述べさせていただきます。それは信頼・主体性・チームワークです。なぜならば、、、」といった具合に”自分の仕事論”を、志望先企業で重視される要素をピタリと言い当てながら、しかも具体的な自分の体験談で面白さをアピールするのもよいだろう。

ないし、「誰のための仕事か」というステークホルダーの観点で述べたいと思います。もちろん株主、労働者、顧客、行政、市民、環境といった数多くのステークホルダーの重要性は理解していますが、私にとって最優先は顧客の120%の満足度です。なぜならば、、、という流れもありだ。

要するに”全体観をきちんと踏まえていますよ”という全体観を示しつつ、コンサルビジネスと同様”顧客ファースト”に繋げながら、自分のアルバイトからの顧客ファースト体験がいかに他のステークホルダーへのポジティブな波及効果が高いかを述べるのである。

「楽しいことを追求することです」という自己実現型の回答は、面接官により賛否両論

また今の「働き方改革」や「ライフシフト」「ワークシフト」およびこれをほぼ真似た「ライフアズワーク」などはやりの言説からは、「自分が好きな事を追求する、自己実現の手段だと思います」という観点で答えることもできるだろう。

ただこれがリスキーなのは、人によって受け止め方が全然異なる”価値感・仕事哲学の違い”に直面しがちだという点だ。

例えば面接官がホリエモンやインテグラルの佐山さんだったらこのような答えを好まれるかもしれない。しかし保守的な人が出てくると当然、”会社はお前を楽しませるために給料を払うのではなく、顧客を満足させ、利益をあげるためだ!”となりかねない。

よって、”仕事の価値観系”の話は、ニューズピックスでのつぶやきでもあるまいし、あまり自由に炎上オーライのことを言い放つのは、得策ではないだろう。

面接対策以前に、「仕事とは」を様々な切り口で自分で考え、腹落ちする重要性

この手の抽象的で哲学的な問いは「こう答えるのが定石」という回答がバシッとひとつあるわけでもない。

そもそも自分の中で”仕事とは”と深く真面目に考えることは、いったい自分は仕事に何を求めていて、仕事を通じてどのようなステークホルダーに気を配り、一流の仕事をするにはどの要素が必要なのか、自分の頭で考えて腹に落とす非常に重要なエクササイズになるので、就活中・転職活動中に限らず是非自問して頂きたいと思う。

多方面に同時多発的にバリューを出す、一流の仕事~「何がやりたい」「どんな価値を世に出したい」「何が得意」「何が弱み」かを明確に理解して発信せよ

なお、これを機に自分でも考えたので私見を書けば、「自分が世に出したい価値を出し、顧客・投資家・市場・社会を同時にハッピーにする」のが、真に一流の仕事であるように思われる。

逆に自分がどんなバリューを社会に出したいのか考えることもなく、単にレジュメ上の名前や社会的名声、相対的に高い給料だけで仕事をするのは、仕事観を問われたときにどうしてもつまらない回答しかできなくなるのである。

私の経験から語るので個人的な話になるが、自分だからこそやりたいことを自分で始める主体性、財市場から顧客を、労働市場から同僚を、資本市場からファイナンスをひっぱってくるアントレプレナーシップ、自分がボトルネックにならないよう、弱い部分を深く認識して得意な人に任せるチームワーク、そして周りのやる気を高めるモティベーションマネジメントに加え、”この人は一緒に働いても、得をさせてくれる”と思わせる信頼感の重要性に尽きる。

そもそも、「この人はどんなバリューを世の中に出すことに真の動機を感じて頑張るのか」「何が強みなのか」「何が弱みだから、どのような人と補完させなければならないのか」が分かっていないと、自分で自分にフィットする仕事も選べないし、周囲もどんなことであなたに声を掛けたらいいかわからない。

結局”どんなバリューを出したいか、出せるか”が分かっていてわかりやすく公言していないと、よっぽど幸運な例外を除き、自分がやりたい仕事でお声などかかるわけがないのである。

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